2026年10月16日、屋外の防災行政無線から、けたたましい警報音とともに「巨大地震が……」といった放送が聞こえてきました。
ところが、手元のスマートフォンは無反応。
あれだけ大きな音で警告しているのに、スマホには緊急速報の通知が表示されず、不思議に思いました。
調べてみると、この日はドコモで緊急地震速報の配信障害が起きていました。
筆者が使っているのはIIJmioのドコモ回線です。
以前から通信速度の遅さが気になり、評判もよくない印象があったので、auやソフトバンク系への変更をぼんやり考えていました。
今回の出来事を機に、通信回線と防災対策を見直してみます。
ドコモで緊急地震速報が配信されない障害
NTTドコモの発表によると、2026年10月16日12時40分ごろ、カムチャツカ半島付近の地震に伴い気象庁が配信した緊急地震速報について、ドコモの「エリアメール」が配信されない事象が発生しました。
原因はドコモ側のシステム不具合とされ、発表時点では原因を特定したものの、解消まで配信できない場合があると案内されていました。
なお、今回の緊急地震速報は後に取り消されています。ただ、もし本当に巨大地震が迫っていたら、初動の遅れが深刻な結果につながったかもしれません。
防災行政無線と携帯電話の緊急速報は、情報を届ける経路が異なります。
気象庁の受信方法の案内を見ると、屋外では警報が聞こえる一方、スマホには届かないという状況も起こり得ます。
筆者の端末が無反応だった原因を個別に検証したわけではありませんが、今回のドコモ側の障害は気になる出来事でした。
IIJmioならドコモ回線だけでなくau回線も使える
筆者はIIJmioのギガプラン、ドコモ網を利用するタイプDの回線を利用しています。
IIJmioにはau網を利用するタイプAもあり、公式の案内によると、ギガプランの音声SIMなら電話番号を変えずにSIM形状と回線タイプを変更できます。
IIJmioを解約せずに別の回線を試せるのは魅力です。ソフトバンク系なら他社への乗り換えが必要ですが、auならIIJmioのままで済みます。
タイプDとタイプAを比較してみた
| 比較項目 | タイプD | タイプA |
|---|---|---|
| 利用する携帯電話網 | ドコモ | au |
| ギガプランの音声SIM月額料金 | 同じ | 同じ |
| 音声eSIM | 対応 | 対応 |
| 緊急速報の配信網 | ドコモ | au |
IIJmioの料金表では、同じ容量の音声SIMに回線タイプによる月額料金差はありません。
以前はドコモ回線の方が安い印象がありましたが、これはデータ専用eSIMの料金と混同していたのかもしれません。
通信速度は携帯電話網の電波状況だけでなく、IIJmio側の接続帯域や混雑にも左右されます。au網に変えて速くなるかは、使ってみないと分かりませんが、以前からの速度への不満に今回の緊急速報の件も重なり、価格差もないことからまずはタイプAを試してみたいと考えています。
Xiaomi 15T Proを使っているので、eSIMも検討する
現在使っている端末はXiaomi 15T Pro。
回線をauへ変えるだけなら物理SIMのままでも構いませんが、せっかくなのでeSIMへの移行も考えています。
eSIMならSIMカードの抜き差しが不要で、物理SIMスロットを別の用途に空けておけます。
その一方で、物理SIMなら機種変更のときにカードを差し替えるだけで済むのが利点です。
IIJmioは機種変更時のeSIM再発行が必要な場合があり、タイプAのSIMプロファイル発行手数料は通常220円。
IIJmioのSIM交換案内によれば、物理音声SIMからタイプA音声eSIMへの変更は交換手数料2,200円と発行手数料220円で、通常合計2,420円です。
キャンペーンの割引条件は申込時点で別途確認する必要があります。
eSIMの方が部品や配送の手間を省けそうなのに、機種変更時に再発行手数料がかかるのは少し惜しいところですが、手続きの手間とSIMカードを抜き差ししなくてよい利便性を比べ、今回はauの音声eSIMを選ぶ方向で考えています。
この記事の執筆時点では切り替え手続き前のため、開通までの時間やXiaomi 15T Proでの操作結果はまだ実測していません。
切り替える場合は、Wi-Fiを使える環境でIIJmioの開通・eSIM設定手順を確認し、通信できない時間帯に備えるつもりです。
スマホの防災対策も確認しておく
au回線を選んでも、将来別の障害が起こる可能性は残ります。
今回、実際に情報を受け取れたのは屋外の防災無線でした。そこで回線選びだけでなく、緊急情報を受け取る経路そのものも確認しておきます。
緊急速報の受信設定を確認する
Androidでは設定画面で「緊急速報」「緊急速報メール」などを検索し、受信設定を確認できます。通知がオフになっていないか、警報音が鳴る設定かを確かめます。
ただし、設定が有効でも受信が保証されるわけではありません。
気象庁も、対応端末や受信設定の確認に加え、通信中や電波状況によって受信できない場合があると案内しています。
防災アプリの通知を併用する
Yahoo!防災速報やNERV防災などのアプリも併用できます。
携帯電話会社が一斉配信する緊急速報とは別に、インターネット経由で通知を受けられます。
ただし、アプリは通信接続や通知許可、端末の省電力設定にも影響されます。
インストールしただけで安心せず、通知対象地域や通知権限、バッテリーの制限を確認しておきたいところです。
異なる回線と、スマホ以外の経路を確保する
デュアルSIMで別事業者の回線を併用すれば、一方の通信障害時に別回線で情報を確認できる可能性があります。
ただし、デュアルSIMだから緊急速報が必ず二重に届くとは限らず、端末の待受仕様にも依存します。
通信手段の分散に加え、テレビやラジオ、防災行政無線も重要です。
停電時のためのモバイルバッテリー、家族との安否確認方法、災害用伝言ダイヤル「171」なども、平時に確認しておく方がよさそうです。
ひとつの通知に頼らない
屋外の防災無線があれだけ鳴っていたのに、スマホが静かだったことには違和感とともに危機感が残りました。
回線はIIJmioのタイプAを試してみたいと思います。ただ、どの通信会社でも障害は起こり得るので、回線を変えれば安心という話ではありません。
今回、異変に気づけたのは屋外の防災無線のおかげでした。
今回のことに限りませんが、ひとつの目的に対して複数の手段を持っておくことの大切さを改めて感じました。

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