WordPress Plugin

Marklane

Marklaneは、Markdown原稿をWordPressへそのまま公開・更新できるプラグインです。投稿情報や画像、図、数式、注意書きもMarkdownと一緒に管理できます。

Markdown原稿をWordPress投稿へ取り込むMarklaneのロゴ

主な機能

  • Markdownからすばやく投稿へ変換

    `.md`ファイルをWordPress管理画面からアップロード、またはメディアライブラリから選択するだけで、投稿として取り込めます。

  • Dry Runで保存前に内容を検証

    作成か更新か、どの投稿に一致したか、画像や分類がどう扱われるかを保存前に確認できます。

  • slug(スラッグ)をキーにした更新

    同じslugと投稿タイプの投稿がすでにある場合は、重複させずに更新できます。Polylang利用時は言語も含めて判定します。

  • メディアライブラリ画像への紐づけ

    Markdownと同じ階層にある画像をメディアライブラリから探して紐づけます。`featuredImage`も同じ規則で扱い、外部アイキャッチ画像プラグインのFIFUが有効なら外部URLも使えます。

  • Polylang 連携による多言語紐づけ

    frontmatterで`lang`や`translations`を指定するだけで、言語ごとの投稿設定と翻訳の関係性を自動で構築します。

  • カスタムタクソノミーと投稿日時の指定

    標準のカテゴリ・タグだけでなく、既存のカスタムタクソノミーや、予約投稿・過去日付の投稿日時もfrontmatterから指定できます。

  • 図・数式・注意書きを読みやすく表示

    Mermaid図、`$$...$$` の数式、GitHub Alerts形式やZenn風メッセージ記法の注意書きを、Markdown運用のまま見やすく表示できます。表示に必要なスクリプトやスタイルは、対応する記法を含むページでだけ読み込みます。

  • frontmatterなしのMarkdownにも対応

    frontmatterがない場合でも、最初のH1をタイトルに使い、ファイル名からslugを補完して下書き投稿として取り込めます。

どんなときに向いているか

  • ローカルで書いたMarkdownをそのままWordPressの記事にしたい

    MarkdownとWordPressのエディターを行き来して、見出しや画像、公開情報を整え直す作業は不要です。WordPressのエディターを開かずに、コピペなしで公開できます。

  • 原稿と画像をまとめて扱いたい

    本文中の相対パス画像やアイキャッチ画像を、WordPressのメディアライブラリにある既存画像へ紐づけられます。原稿と画像を同じ流れで確認しながら取り込めます。

  • 多言語記事の紐づけを公開作業に含めたい

    Polylangを利用している場合、frontmatterの`lang`と`translations`から翻訳関係を設定できます。記事ごとに管理画面で紐づけ直す手間を減らせます。

  • 図や数式を含む技術記事もMarkdownのまま運びたい

    ` ```mermaid ` の図、`$$...$$` の数式、`[!NOTE]` のような注意書きを、Markdown本文の読みやすさを保ったまま公開ページで見やすく表示できます。

Markdownの拡張記法にも対応

Mermaidや注意書きの表示に必要なスクリプトやスタイルは、対象の記法を含むページでだけ読み込みます。使わないページに不要な負荷をかけません。

Mermaid

Mermaid記法のレンダリングに対応しています。

Markdown

```mermaid
flowchart LR
  A[Markdownを書く] --> B[Marklaneで取り込む]
  B --> C[WordPressで公開]
```

公開ページ

GitHub形式の注意書き

GitHub形式の注意書きを、内容に応じたデザインで表示します。

Markdown

> [!NOTE]
> 公開前にDry Runで内容を確認できます。

公開ページ

Note

公開前にDry Runで内容を確認できます。

Zenn風メッセージ

Zennのメッセージ記法も、公開ページでは読みやすい警告表示になります。

Markdown

:::message alert
公開前にバックアップを確認してください。
:::

公開ページ

Warning

公開前にバックアップを確認してください。

数式

`$$...$$` で囲んだ数式を、ブラウザ標準のMathMLで表示します。

Markdown

$$
E = mc^2
$$

公開ページ

E = m c 2

スクリーンショット

MarklaneのWordPress管理画面。Markdownと関連画像のアップロード、投稿ステータス、Dry Run、Importボタンが並んでいる
Markdownファイルと関連画像を選び、Dry Runで確認してから投稿を作成または更新できます。

対応状況

  • 配布ページ

    最新バージョンや更新状況は WordPress.org の配布ページで確認できます。

  • WordPress

    WordPress 5.6以上で使えます。

  • PHP

    PHP 8.0以上で使えます。

frontmatterで指定できること

Markdown本文の先頭にfrontmatterでWordPressの公開設定を記述できます。タイトル、slug、分類、多言語情報などを指定しておくことで、エディターを開かずに投稿の設定をまとめて反映できます。

  • 自動補完される項目 (title, slug)

    `title`は最初のH1、なければファイル名から補完されます。`slug`も未指定時はファイル名から補完され、更新判定のキーになります。

  • 投稿の基本設定 (status, date, excerpt)

    公開状態(draft/publish)や投稿日時、抜粋を指定できます。`date`を指定することで、予約投稿や過去日付での公開も可能です。

  • 分類とアイキャッチ (category, tags, taxonomies)

    配列形式でのカテゴリ・タグ指定に加え、カスタムタクソノミーにも対応。アイキャッチには相対パスや URL を使えます。

  • 多言語運用の設定 (lang, translations)

    Polylang利用時に、その投稿の言語コードや、別言語版記事(slug)との紐づけを自動で行うための設定です。

YAML frontmatterのサンプル

---
title: "夜の庭の観察記録" # 投稿タイトル
slug: "moonlit-garden-notes" # スラッグ(更新判定のキー)
postType: "post" # 投稿タイプ(post/page/任意)
excerpt: "温室と庭の深夜記録。" # 投稿の抜粋
status: "publish" # 公開ステータス (publish/draft)
date: "2026-04-06T23:00:00+09:00" # 投稿日時 (ISO 8601等)
category: ["園芸", "日記"] # カテゴリ
tags: ["週末", "趣味"] # タグ
taxonomies:
  location: ["東京", "自宅"] # カスタムタクソノミー (タクソノミー名: [ターム])
featuredImage: "./hero.jpg" # アイキャッチ画像(相対パスまたはURL)
lang: "ja" # Polylang 言語コード
translations:
  en: "moonlit-garden-notes-en" # 多言語版記事の紐づけ (言語: スラッグ)
---

![温室の写真](./hero.jpg)

YAML frontmatterを使うと、WordPress側で設定し直していた投稿情報をMarkdownの近くに置けます。frontmatterを省略した場合も、ファイル名と最初のH1から下書き投稿を作成できます。

インストール

  1. WordPress管理画面の`プラグイン > 新規追加`で`Marklane`を検索します。
  2. `Marklane`を有効化します。
  3. `ツール > Marklane`を開き、Markdownファイルをアップロード、またはメディアライブラリから選択します。
  4. 必要に応じてDry Runを実行し、問題なければ「保存」で投稿を生成・更新します。

手動インストールする場合は、プラグインフォルダを`/wp-content/plugins/`へアップロードし、WordPress管理画面の`プラグイン`から有効化します。

よくある確認事項

  • 既存投稿はどの条件で更新されますか?

    既存投稿は `slug + post_type` で照合します。Polylangを使っている場合は `lang` も含めて判定します。

  • Dry Runでは何を確認できますか?

    新規作成か更新か、どの投稿に一致したか、タクソノミーや画像がどう扱われるか、警告やエラーが出ていないかを保存前に確認できます。

  • 既存投稿を更新する際、以前の画像はどうなりますか?

    本文内の画像パスは、メディアライブラリの既存画像に紐づけられます。以前にアップロードされた画像が重複して作成されることはありません。

  • 画像の解決(リンク置換)がうまくいきません

    本プラグインは、インポート対象のMarkdownと同じディレクトリにあるメディアライブラリ画像を探索します。同時アップロードした補助画像はフラットに保存されるため、`images/foo.jpg`のようなフォルダ構造は再現されません。

  • WordPress のメディア設定について注意点はありますか?

    「アップロードしたファイルを年月ベースのフォルダーに整理する」設定をオフにすることを推奨しています。これにより相対パスの解決がより安定します。

  • frontmatterがないMarkdownでも取り込めますか?

    はい。最初のH1をタイトルに使い、slugはファイル名から補完して、下書き投稿として取り込めます。

  • Mermaidの図は表示できますか?

    はい。`ツール > Marklane` で設定を有効にすると、`language-mermaid` コードブロックを含む公開ページだけで図の表示用スクリプトを読み込みます。本文の保存形式は通常のコードブロックのままです。

  • 数式や注意書きは表示できますか?

    はい。`$$...$$` の数式ブロック、GitHub Alerts形式やZenn風メッセージ記法の注意書きを任意設定で表示できます。数式の表示に必要なスクリプトやスタイルも、数式を含むページでだけ読み込みます。

  • カスタムフィールド(ACF等)には対応していますか?

    現在のバージョンでは標準投稿項目とタクソノミーに特化しており、カスタムフィールドの保存には対応していません。

  • 日本語の強調記法に合わせた互換モードはありますか?

    あります。既定では厳密なCommonMark挙動ですが、日本語の文章で `**「text」**続き` のような強調を扱いたい場合は、互換前処理用のフィルターを有効にできます。

注意点

  • 画像やMarkdownファイルは、同じファイル名が重複しないように管理することを推奨します。
  • 相対パス画像を利用する場合、Markdownファイルと同じディレクトリに画像が配置されている必要があります。
  • 安定した動作のため、WordPress側のメディア設定(年月ベースのフォルダ整理)をオフにしての運用を推奨します。
  • ZIP取り込み、REST API取り込み、WP-CLI取り込み、外部画像URLの自動ダウンロードは対象外です。

更新履歴

  • 1.6.0

    GitHub Alerts形式やZenn風メッセージ記法の注意書き、`$$...$$` の数式表示に対応しました。

  • 1.5.1

    Mermaid関連の設定UIと配布パッケージを改善しました。

  • 1.5.0

    Mermaidコードブロックを公開ページで図として表示できるようにしました。

  • 1.4.8

    最小対応PHPバージョンを 8.0 へ引き下げました。

  • 1.4.7

    管理画面の WordPress.org 向け整合性と、アップロード後のクリーンアップ処理を改善しました。

  • 1.4.6

    WordPress.org の配布ページ向けに短い紹介文を追加しました。

  • 1.4.5

    管理画面から公式ページや frontmatter サンプルへ移動しやすくし、一時アップロードキャッシュの掃除を安定させました。

  • 1.4.4

    補助画像アップロード時の検証を強化し、公開済み投稿タイプへの取り込み既定を見直しました。

  • 1.4.3

    Markdownアップロード時の MIME 判定を改善し、PHP要件を 8.1 以上へ更新しました。

  • 1.4.1

    Polylang利用時の既存投稿照合を改善し、メディアライブラリからMarkdownと補助画像を一緒に選べるようにしました。

最新版の番号や詳しい更新履歴は WordPress.org で確認できます。