概要
WordPressの「外観 > カスタマイズ」で行った設定内容を、1クリックでファイル保存・復元できるようにするプラグインです。「これ、なんで標準機能にないんだろう?」と不思議に思うほど、サイトの「デザインだけ」をピンポイントで移行・バックアップするのに適しています。
テスト環境から本番への移植や、親テーマから子テーマへの設定引き継ぎなど、手動でやり直すと数十分かかる作業をわずか数秒で完結させてくれます。
配布ページ: https://ja.wordpress.org/plugins/customizer-export-import/
結論
テストサイトで作り込んだデザイン設定を、本番環境へ一瞬で移したいときに最適です。テーマを切り替えて「設定がリセットされて焦る」経験をしたことがある人なら、入れておいて損はありません。
おすすめポイント
- 設定のポータビリティ
保存した設定ファイル(.dat)を別のサイトにアップロードするだけで、ロゴ、色、レイアウトなどが完全に再現されます。 - 画像も自動インポート
画像(ヘッダー画像や背景画像など)が設定に含まれている場合、インポート時に自動的にメディアライブラリへ取得して再配置してくれます。 - バックアップの穴を埋める
サイト全体のバックアップでは復元が漏れがちな、テーマ固有の深い階層にある設定(theme_mods)を確実に抽出できます。 - 軽量でシンプル
余計な設定画面はなく、カスタマイザー内に「エクスポート / インポート」のボタンが追加されるだけ。操作に迷う余地がありません。
できること
- 設定のエクスポート
現在のカスタマイザー設定(theme_mods)を専用ファイルとしてダウンロード - 設定のインポート
他のサイトや過去にエクスポートしたファイルを読み込み、設定を即座に反映 - 画像アセットの同期
設定内で使用されている画像ファイルの自動取得とメディアライブラリへの登録 - 開発者向け拡張
get_theme_mods以外のオプション値もエクスポート対象に含めるためのフックを提供(開発者向け)
使いどころ
「作り慣れた構成を横展開したい」場面で真価を発揮します。
- サイト移転時
ステージング環境( Before )で念入りに調整した色やフォントの設定を、本番環境( After )へ数秒でコピー。 - 子テーマ化
親テーマでカスタマイズを進めた後( Before )に、子テーマへ切り替えた際( After )の設定消失を 1 クリックで復元。 - 定期バックアップ
テーマ設定のリセットや不意の操作ミスに備え、安全な時点のデザイン状態をローカルに保管。 - デザイン変更前
デザイン変更を行う前に、現在の設定をエクスポートしておけば、万が一気に入らなかった場合でもすぐに元に戻せます。
注意点
- カスタマイザー範囲外は対象外
ウィジェット(カスタマイザー外の管理画面での設定)や、プラグイン独自の設定画面で管理されている項目はエクスポートされません。 - テーマ依存
エクスポートしたファイルにはテーマ名が含まれます。異なるテーマ間で設定を「移植」することも可能ですが、テーマ側で設定項目(ID)が共通化されている必要があります。
まとめ
派手さはありませんが、一度使うと手放せなくなる「縁の下の力持ち」的なプラグインです。Beaver Builderチームという実績ある開発元による安心感もあり、サイトの引っ越しやテーマ管理のストレスを大幅に軽減してくれます。