WordPress向けのMarkdownインポートプラグイン「Marklane」のバージョン2.0を公開しました。
今回の目玉は、複数のMarkdownファイルをまとめて取り込めるようになったことです。
さらに、YAML frontmatterからカスタムフィールドやカスタムタクソノミーも指定できるようになりました。
MarkdownをGitなどで管理し、WordPressに取り込んで公開する運用が、かなり扱いやすくなっています。
複数のMarkdownをまとめて取り込める
これまでは、複数の記事を更新する場合でも、Markdownファイルを1件ずつ選んで取り込む必要がありました。
v2.0では、複数のファイルを一度に選択して、まとめてDry Runやインポートを実行できます。
結果はファイルごとに確認できます。
一部のファイルでエラーが出ても、原則として残りのファイルの処理は続きます。
例えば、Gitで管理している記事を数本まとめて更新したいとき。
原稿はこれまでどおり個別のMarkdownで管理しつつ、WordPress側への反映を一度に進められます。
1回に指定できるMarkdownファイルは、標準設定で最大50件、1ファイルあたり5MiBまでです。
カスタムフィールドとタクソノミーもfrontmatterで指定
v2.0では、従来のタイトル・スラッグ・カテゴリ・タグなどに加え、対応するカスタムフィールドと既存のカスタムタクソノミーも取り込めます。
例えば、記事に独自の補足情報を持たせているサイトなら、次のようにMarkdown側で値を管理できます。
---
title: "サンプル記事"
slug: "sample-post"
status: "draft"
category:
- "technology"
tags:
- "WordPress"
meta:
reading_time: 5
taxonomies:
topic:
- "tutorial"
---
metaは許可されたキーの文字列・数値・真偽値などに対応します。taxonomiesは、WordPress側に登録済みのカスタムタクソノミーへタームを割り当てる機能です。
カスタムフィールドそのものやタクソノミーの定義を作る機能ではありません。
サイト側に用意した構造へ、Markdownから値を渡すための仕組みです。
上のreading_timeやtopicは説明用の例で、実際に使うにはサイト側で対応するフィールドやタクソノミーを用意する必要があります。
Dry Runで取り込み前に確認
一括取り込みに対応したことで、事前確認の重要性も増します。
MarklaneのDry Runでは、投稿の新規作成・更新予定、分類の割り当て、画像の解決、警告やエラーを保存前に確認できます。
v2.0では複数ファイルの結果を個別に表示するので、問題がある原稿を見つけやすくなりました。
既存の投稿を更新する場合も、まずDry Runで確認してから本実行できます。
Markdownの表示機能も更新
取り込み機能以外にも変更があります。
- calloutをGitHub Alerts風のデザインに変更
- Mermaidを12系へ更新し、同梱ファイルを整理して配布サイズを削減
- YAMLパーサーをSymfony 7.4 LTS系列へ更新
Mermaidやcalloutの表示は、従来どおりオプションで有効にできます。
更新前に対応環境を確認
v2.0では最低動作環境を引き上げました。
- WordPress 6.4以上
- PHP 8.2以上
特にPHP 8.1以前の環境では、そのままアップデートできません。
導入・更新前にサーバー側のPHPバージョンを確認してください。
また、ローカルから選んだMarkdownファイルは、通常の取り込みではメディアライブラリに保存されません。
原稿ファイル自体をWordPress内に残したい場合は、メディアライブラリからアップロードして選択する方式を利用できます。
Markdownを原稿の正本にしたまま
Marklaneを作ったのは、MarkdownをGitで管理し、手軽にWordPressへ反映したかったからです。
その考え方はv2.0でも変わりません。
一括取り込みやカスタムフィールド対応は、もともと未公開の有料版向けに作り、自分でも使っていた機能です。
今回はこれらを無料版にまとめて取り込むことにしました。
WordPressの運用はそのままに、原稿管理と公開作業を分けたい場合に試してもらえたらと思います。
Marklaneを作った経緯については、以前の記事でも紹介しています。
気になった方はぜひ使ってみてください。
開発を応援していただける方は、GitHub Sponsorsから支援してもらえると嬉しいです。




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